これまで、要求仕様書に書くべき17項目を個別に見てきた。今回はいよいよ、実際に仕様書を書いてみる。仕様書は、システムの背景や全体像を端的にまとめるイントロダクション、具体的な要求項目を列挙するシステム要求という2部構成にすると見やすい。用語の定義や業務フロー図、画面イメージなどは別紙にする。 要求仕様書には必ず記載すべき必須項目とケースによっては省いても構わないオプション項目がある。前回は必須10項目と、一部のオプション項目を説明した。今回は、残りのオプション5項目を解説し、仕様書の具体例を示す。 要求仕様書のオプション項目 ―開発手法や言語を指定する 前回、7つある要求仕様書のオプション項目の中から「用語の定義」「業務フロー図」の2項目を説明した。オプション項目にはこのほか、「期待すべき効果」「画面イメージ」「利用できる資源」「開発に用いる資源」「開発方法に関する要求」の5つがある。以