落ち込んでいる人を励ます言葉の一つに”夜明け前が一番暗い”というのがある。 お先真っ暗だと悲観する者に、明るい未来を想像させるこの言葉に救われたという経験をお持ちの方もいるだろう。 確かにすてきな言葉だ。 けれども、はたしてこれは客観的事実なのだろうか。 つまり、夜が一番暗いのは本当に夜明けの前なのかということだ。 実際に夜明けを待ちながら、確かめてみた。 (工藤 考浩) 一番暗いのはいつなんだ 志望校に合格できずに、やむなくすべり止めの学校に通い始めた皆さん、落ち込んでますか! 本社勤務から地方の営業所へ左遷された皆さん、落ち込んでますか! ゴールデンウイークも終わり、五月病も本番のこの時期、皆さん、落ち込んでますか! けれど、なにかと世知辛い昨今、そうそう落ち込んでばかりもいられない。 そこでお出ましなのが「夜明け前が一番暗い」という励ましの言葉。 今が一番暗い時だから、ほらもうすぐ夜