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2010年6月20日のブックマーク (1件)

  • JIA News CPDシリーズ

    4月より、トーマス・ヘルツォークの展覧会*が開かれる。いままで日では十分な紹介がなされなかったヘルツォークの、その作品のほとんどが網羅的に紹介される今回の展覧会は、現代建築のデザイン対象とは何かを我々に再考させるものとなるだろう。なぜなら彼の作品と手法論は、既存の建築的課題への解答というよりも、問いそのものを新たに提示しようとするものであり、その緻密な問いの向こう側には、間違いなく我々の手法論を揺さぶるラディカリズムが捉えられているからである。 ヘルツォークはすぐれて構成論的な建築家であるから、我々にまず求められているのは、その多彩な活動の一片一片がどのような意図のもとに配置されているかを読み解いて、彼の問いの全体形を描出することである。1990年代のヨーロッパの建築思潮に大きな影響を与えたその状況把握。それに対応する新たなデザイン対象の提案。ヘルツォークの活動を問いの体系として捉えたと