NHK大河ドラマ「真田丸」の時代考証を務めた国文学研究資料館特定研究員の丸島和洋さん(39)のインタビュー3回目。最後は、大河ドラマに初めて携わった日々を振り返り、真田信繁や戦国時代の人々が現代にどんなメッセージを投げ掛けているのかを語ってもらった。【錦織祐一/デジタル報道センター】 ◇「熱量」に押されて引き込まれ --「一線」を踏み越えて「真田丸」に引き込まれた「熱量」は何でしたか。 吉川(邦夫)プロデューサーを通じて来る、三谷(幸喜)さんからの素朴な疑問の山ですね(笑い)。あとは信繁役の堺雅人さん。現場に行ったら絶対(堺さんに)つかまりました。ものすごく熱心でしたね。 服部半蔵は、秀吉の時代に死んでいるんですよ。私たちは知っていましたが、最初に大河ドラマの作り方について説明を受けた際、「途中で死去する人物、特に脇役を、史実通りに世代交代させると視聴者に分かりづらくなる。代替わり