F35=ロッキード・マーチン社提供 防衛省は29日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)となる最新鋭ステルス機F35(米ロッキード・マーチン社製)について、12年度分として1機約102億円(予備部品を含む)で4機購入する契約を米政府と結んだと発表した。1機当たりの価格は米側が当初提案した約99億円より約3億円高くなった。納入期限は17年3月。防衛省は最終的に計42機を購入する計画だが、開発の遅れから今後もさらなる価格高騰や納期のずれ込みが起きそうだ。 防衛省がF35の購入契約をしたのは初めて。F35はまだ開発中で、米側が調達計画を遅らせた影響で機体の本体価格は当初の約89億円が約96億円に約7億円上昇。予備部品の調達を一部先送りし、1機当たりの価格上昇を約3億円に抑えた。また、配備基地を検討するための調査費なども先送りし、12年度予算に計上したF35関連経費の約600億円の枠を維持した。 防