今回は衡陽断雁(こうようがんだん)です。 音信不通のことです。 雁(がん)は鳥でしょ。 そうです、中国の衡陽(こうよう)は湖南省にあります。衡山に回雁峰と言う所がありまして、秋に北から来た雁が回雁峰にとどまり、北に帰っていきます。 昔の人は雁の足に手紙を付けた、ということから、回雁峰より南の人たちには手紙さえ届かない、ということです。 鳥に付けたって思い通りの人に着くのかねぇ。 衡陽雁断の出典を調べると、直接、衡陽雁断と出ている作品は見つかりませんが、中国の資料などには、衡陽帰雁となっている高適(こうせき)の「春雁」になっています。 このモチーフは多くの詩に見られるので、断定はしにくいので 出典は判りません。