県は、海外観光客から「意味が分からない」と不評だった道路標識の英語表記を見直す。日本語をローマ字にしただけの「Taisha」(大社)に、神社を意味する「Shrine(シュライン)」を付け加えるなど、今後1年半で約650か所を変更する。(上田貴夫) 英語表記の改善は、国土交通省が昨年から、都心部や国内のモデル地域で実施している。県内では、観光地の白浜町周辺がモデル地域に選ばれているが、県は、海外客誘致を進めるため、管理する国道や県道でも取り組むことにした。 特に力を入れるエリアは、欧米の観光客らに人気が高い高野山や熊野古道などの世界遺産だ。今年度は、田辺、新宮、那智勝浦、高野などを中心に8市町の約320か所で標識を改める。 例えば、熊野本宮大社(田辺市)については、「Kumano Hongu Taisha」だけでは、外国人には「クマノホングウタイシャ」という読み方しか伝わらないため、それが大