勢いが止まらない、いや加速しつつある。 『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』(2021)は 2018年放映のTVシリーズから始まる流れの大きな結実だ。 と同時に、エネルギーと存在感の原液を浴びせかけられるような 独自の映画体験を作り出す、巨大で異形の乗り物であった。 自分をはじめ、Twitterのタイムラインでは本作のファンを示す トマトのマークをつけた人間がその映画体験を熱っぽく語り続け、 ふせったーは『シン・エヴァ』以来の活況に湧いている。 本作はきっと、自分にとって以上に、 誰かにとって重要な作品になるんじゃないかという予感があり、 なんとか多くの人に劇場で観てもらえないだろうかという、 今は妙な公共心さえ芽生えているのである。 この記事では、ともあれ自分の本作の体験とその読解を、 とりあえず一旦書ききっておきたいと思う。 ※10000字ほどありますが、改行や小見出しを使い、