ミャンマーの反政府デモの取材中に射殺された日本人カメラマン、長井氏の遺体が、四日午前、成田空港に到着した。 長井氏は、背後から肝臓を打ち抜かれて射殺されたという。 この問題を語るについては、いろいろな側面がある。 ジャーナリズムの危機、他国の軍隊による日本民間人の殺害。 しかし、僕はもっとも大きいのは、大東亜戦争の日本の遺徳が薄れつつあること、とりわけ東南アジア地域におけるそれが、急速に消滅しつつあることが象徴的に明らかになったことだと思う。 ミャンマー(ビルマ)においても、その独立には日本の果たした功績はとてつもなく大きかった。かつて日本は彼らの国土から白人の支配者を駆逐し、独立を承認し、武器を与え、自ら戦う術を教えた。こうした光景は、当時アジア全域で見受けられた。それまで白人列強国に支配され、従順な家畜の如く扱われてきたアジア人たちが、白人が全知全能の神でないことを知り、自らも立ち向か