貸し出した傘1500本のうち、約1100本が返却されていないーー。3月の下旬に北海道・函館市内で始まった観光客に向けた傘の無料貸し出しサービスで、そんな困った事態が起きている。 このサービスは、JR函館駅をはじめとした計6カ所に配置されたビニール傘を、誰でも自由に使い、返却できるというものだ。北海道新幹線の利用者をはじめとする観光客が急な雨の日でも快適に観光できるように、北海道新幹線新函館開業対策推進機構がはじめた。 ところが、傘を借りたまま持ち帰ったり、宿泊施設に放置したりする利用者が後を絶たず、当初1000本用意された雨傘は、5月の大型連休には約100本にまで減った。5月中旬に新たに500本の傘が補充されたが、現在は約400本に減っているという。北海道新幹線新函館開業対策推進機構は、予想を大幅に上回る未返却の数に困惑しているという。 貸し出し用の傘を返却せず、宿泊施設に放置したり、自分