滋賀県竹生島地方をめぐる第3セクター・竹生島鉄道は、日本で初めて車両内に痴漢専用車両を設置した。痴漢を専用車両に隔離することで痴漢など軽犯罪撲滅を目指す。 竹生島鉄道は2両編成のローカル鉄道として1時間に1本間隔で営業。コストダウンのため運転手や車掌を乗せない日本唯一の「ゼロマン運転」として、鉄道ファンに知られた存在だ。 だがこのゼロマン運転の弊害として昨今、痴漢など女性に対する軽犯罪が増加傾向にあり、インターネット上では「痴漢し放題の田舎列車」という不名誉な評判も立っていた。 このため、竹生島鉄道では一昨年、痴漢を防止するため2両のうち1両を「女性専用車両」とした。この措置が功を奏し、一時的に痴漢件数は減ったものの、監視の目がないことを理由に女性専用車両に乗り込む男性が後を絶たず、まもなく痴漢被害の件数は専用車両設置以前の状態に戻ってしまった。 そこで同鉄道では、全国初めての試みとして、