異類婚姻譚(いるいこんいんたん)とは、違った種類の存在と人間とが結婚する説話の総称。世界的に分布し、日本においても多く見られる説話類型である。なお、神婚と異類(神以外)婚姻とに分離できるとする見方や、逆に異常誕生譚をも広く同類型としてとらえる考え方もある。 婚姻の相手としては、神、妖精、精霊など信仰対象となる存在の他、蛇、馬、キツネなど動物が相手となる話も多い。 ギリシア神話のゼウスが乙女の元に白鳥や水滴と化して訪れる話や、貴族の祖先が神や動物との間の子という物語が各地にあるが、これらは古代の族外婚による信仰、生活様式の違いに起源を求める説がある。子孫が残る伝承のものには、子孫にとって都合の良いもの(統治の根拠とする始祖伝説等)が多い。例として日本の天人女房(天女)系羽衣伝説や、中国の清王朝始祖、満洲民族のブクリ・ヨンション(中国語版)の伝説等が挙げられる。 多胎児は、人が動物のように多産