広島県は25日、新型コロナウイルスの感染者の増加で医療機関が逼迫(ひっぱく)する恐れがあるとして、県独自に設けた警報を初めて出した。全国でオミクロン株の新たな変異株「KP・3」の感染が急速に拡大。中国地方5県全てで感染者数が増えており、各県が感染防止対策の徹底を呼びかけている。 広島県によると、直近1週間(15~21日)の定点調査する1医療機関当たりの感染者数が福山市で15・59人、呉市で14・88人となり、県の警報基準の「13人以上」を超えた。県平均は11・38人で前週に比べ1・3倍に増えた。 中国地方の他の4県でも増加が続く。直近1週間(岡山は速報値)の1医療機関当たりの感染者数は、山口15・63人(前週比1・2倍)▽岡山11・74人(1・3倍)▽島根10・08人(1・5倍)▽鳥取15・17人(1・9倍)―だった。 新型コロナの注意報・警報を出す国の基準はなく、広島県は9日から独自基準