広島県では、幅広い農作物が作られています。東北がメインのリンゴから九州で盛んなミカンまでといわれたりしますが、その「幅」がさらに広がるかもしれません。新たに栽培が取り組まれるのは、コーヒー豆です。 広島市東区牛田にあるニシナ屋珈琲本店。世界中で栽培された豆が、ここで焙煎され、甘く香ばしい香りが漂います。 店頭に並ぶ豆はブラジル産、コロンビア産、パプアニューギニア産など。一般的にコーヒーは、コーヒーベルトと呼ばれる緯度がおよそ25度以内の熱帯地域で作られています。 「熱帯性のアカネ科の植物なんですよ。もともと、コーヒーは。だから熱帯性というのがポイントなんで。だから、日本とか、亜熱帯ではなかなかできにくい。」(ニシナ屋珈琲 新谷隆一社長) そんなコーヒーの栽培を社長の新谷さんは、15年ほど前からここ広島で挑戦したいと思い始めていたそうです。 「なんとなく直感で日本はどんどん温暖化に向かってい