急増するうつ病患者の人たち。治療を受けて治ったかに見えても、最初の発症から10年以内の再発率は70~80%といわれる。こうしたなか、独自の治療方法を用いて高い復職率を達成しているのが不知火病院なのだ。 「だいぶ調子がよくなって、プログラムに物足りなさを覚えるぐらいになった頃、ここのスタッフの方々がとても明るく楽しんで仕事をしていることに気づいたんです。みなさんの姿を見て、羨ましい気持ちが湧いてきました。自分もあんなふうに働きたいと思うようになったんです」 うつ病の悪化で長期休職を余儀なくされていたAさん(女性・30代・窓口業務)は、精神科病院の復職支援プログラムを約半年間利用して職場復帰に漕ぎつけた。自分を見つめ直すさまざまな課題に取り組むことで、「ものの捉え方や考え方の歪みが取れて楽になった」と語る。そして、プログラムを運営するスタッフたちの活き活きとした仕事ぶりに、「眠っていた就労意欲
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