ソウルシャリスト・エスケイプ『ロスト・ホームランド』(1998年)以来のソロ・プロジェクトとなる、中川敬、初のアコースティック・ソロ・アルバム。新曲に加え、セルフ・カヴァー<夜に感謝を><満月の夕><ひぐらし><寝顔を見せて><野づらは星あかり>、アイリッシュ・トラッド<風来恋歌>、浅川マキ<少年>やチューリップ<しっぽの丸い小犬>のカヴァー、さらには、『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』にインスパイアされ奏でる<男はつらいよのテーマ>など、中川敬がひとりで作り上げた全14曲の解放歌集。 -- それでも、曲作りやレコーディングでのプレッシャーという点では、実際にバンドで作業するときとは大きく違うんじゃないですか? あらゆる面で違うね。バンドの場合、ある程度の曲数が揃って、アレンジも煮詰められて、そこに全員の合意があって初めてレコーディングに取り掛かるというところがあるから。ところがアコースティ