**地方衰退の時代に20年で約14%人口を増やす 東京からおよそ1,300キロメートル離れた人口約8,000人の小さな田舎町。そこには60以上の個性的なカフェやベーカリー、飲食店、木工の工房などが点在する。周囲の見事な景観とあいまって“お洒落”で居心地のよい空間が随所に。そんな生活文化の質の高さに惹かれてじわじわと移住者が増え、「地方消滅」も危惧されるこの時代に20年で人口を約14%も増やしている−−。これは北海道の旭川市に隣接する「東川町」のプロフィールだ。 『東川スタイル』(産学社)は、その東川町の「まちづくりトラベルガイド」を自称する。特徴的なお店とその店主を紹介するとともに、自治体(町役場)の取り組みのリポート、町長・商工会長など関係者のインタビューを、美しいカラー写真とともに掲載している。編著者の玉村雅敏さんは慶応義塾大学総合政策学部教授。小島敏明さんは同大学大学院政策・メディア