昨年の秋にプライベートスタジオを設立したハナレグミが、前作『あいのわ』以来、 約2年ぶりとなる5枚目のアルバム『オアシス』を完成させた。 気の合う仲間とのセッションから生まれたファンクやレゲエなどのアップチューンから、 生と死に真正面から向き合った、弾き語りによるアコースティック・ナンバーまで。 「でこぼこしてるけど、より自分らしいアルバムになった」という新作に込めた思いを聞いた。 「自分のスタジオを作ることが、もうひとりバンドメンバーが 入ることと一緒なんじゃないかって思ってた」 —ニューアルバム『オアシス』は、昨年秋に立ち上げたプライベートスタジオで 制作されたんですよね? 永積(以下同)「次になにかをやり出すためにも、 今までと違うやり方をしたいなって思った上で考えついたのが、 場所を持つっていうことだったのね。 それに、僕のなかでは、自分の場所を持つっていうことが、 バンドメンバー