X線衛星「すざく」がレアメタル生成現場を初確認2008年9月11日3時4分印刷ソーシャルブックマーク X線衛星「すざく」で撮影した超新星=理化学研究所提供 クロムやマンガンといったレアメタル(希少金属)の元素が宇宙で生成される現場を、日本のX線衛星「すざく」が捕らえることに成功した。宇宙で観測されたのは初めて。理化学研究所の玉川徹専任研究員らのグループが、11日から岡山市で開かれる日本天文学会で発表する。 玉川研究員らは、デンマークの天文学者であるティコ・ブラーエが1572年にカシオペア座方向に見つけた超新星を、X線衛星「すざく」で観測。クロムやマンガンに特有の波長を持ったX線が出ていることを確認した。 水素やヘリウムといった軽い元素は、宇宙誕生のビッグバンの際に生成されるが、他の多くの重い元素は、星の内部で起きる核融合や超新星爆発の際に合成され、宇宙空間にばらまかれたものと考えられている