SEの進地です。 前回のエントリー「リスクベースドテスト:テストを自動化する意味を考える」ではテストには目的によって品質保証テストとバグ出しテストがあり、各テストに利用できるテスト戦略としてリスクベースドテスト(Risk Based Test)について触れました。今回は、リスクベースドテストの実施の第一段階としてリスクとは何かを解説し、リスク分析を実際に行ってみたいと思います。 ○リスクとは何か? リスク分析におけるリスク(Risk)は欠陥によって引き起こされる問題の重大性(Damage)と欠陥の発生確率(Probability of failure)によって定義されます。また、欠陥の発生確率はシステム利用時に欠陥の生じる確率(Usage frequency)と欠陥を作りこむ確率(Lack of quality)によって定義されます。 Risk -> Damage -> Probabili