量子力学を知らない人でも「ハイゼンベルグの不確定性原理」という言葉は聞いたことがある人が多いだろう。「小さいものは位置と速度を正確に測れない」「これこそが量子力学の本質」のような理解をしている人も多いに違いない。 そして先日、この「不確定性原理が成り立たないことが示された」という見出しのニュースが流れてきた。 読売新聞「不確定性原理に欠陥…量子物理学の原理崩す成果」 毎日新聞「量子力学:不確定性原理に欠陥 名古屋大教授ら実証」 日経新聞「「不確定性原理」矛盾実証次世代技術を後押し」 東京新聞「量子力学 不確定性原理に誤り 名大など実証」 朝日新聞「物理の根幹、新たな数式 名大教授の予測を実証」 しかし、ただでさえ誤解の多い量子力学の、極めてデリケートな部分についての研究なので、内容的に誤っている記事も多々見られる。そこで、正しくきちんと理解するために、「不確定性原理」の意味、今回の実験や小
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