中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 仕事柄、大学の就職関係者の方や、企業人事の方によくお逢いします。最近、こうした方々とお話ししていて、よく話題になることに「新興国人材の採用」の問題があります。 僕は「採用」はズブの素人です(というか、採用の研究というのはあまり多くないと思います)。ですので、マクロデータをチェックしたことはありません。しかし、少なくとも就職関連の担当者の間では、「今年は"外国人採用"が本格化した年」といっても、よいのかな、という気がします。少なくとも、人々の関心が「外国人採用」に集まっている、とは言えるのではないでしょうか。 日本人の新卒採用がなかなか進まない反面、企業によっては、その分を「新興国人材の採用にあてている」ということを