財界の総本山・日本経団連内で、米倉弘昌会長(住友化学会長、75)を早期退陣させようとする計画がひそかに進んでいる。安倍晋三政権が、金融政策と財政政策、成長戦略を「3本の矢」として、政官業一体による経済再生に邁進するなか、米倉氏の健康問題や、安倍政権との連携などで不安が持ち上がっているという。財界を激震させる驚くべきクーデター計画を、ジャーナリストの加賀孝英氏が暴いた。 「従来とは次元の違うレベル」「デフレと円高からの脱却には、政府と日本銀行の連携による大胆な金融緩和」「実質国内総生産(GDP)を2%押し上げ約60万人分の雇用を創出する」 安倍首相は先週末、こうした言葉で「日本経済再生に向けた緊急経済対策」を発表し、内外に並々ならぬ決意を示した。補正予算額13兆円。国や自治体の公共事業などを合わせた総事業費は20兆円超。これはリーマン・ショック時(2008年)を除けば「史上最大規模」とな