鉄道用の電動機や自動車用のモーターなどを開発・製造する東洋電機製造が「ワイヤレスインホイールモーター」を開発した。電気自動車に搭載して高いエネルギー効率で走行を可能にする。世界で初めて走行試験にも成功した(図1)。 インホイールモーターは名前が示すように、車輪(ホイール)の内部にモーターを組み込んで直接駆動する方式だ。通常の電気自動車では車体に搭載したモーターからシャフトで車輪を駆動するためにエネルギーの損失が大きい。インホイールモーターは電力を効率的に使えることから、次世代の電気自動車に有効な技術とみなされている。 東洋電機製造が開発したワイヤレスインホイールモーターは、バッテリーに貯めた電力をワイヤレスで受け取る点が特徴だ。車体側と車輪側に「磁界共振方式」で電力を伝送する仕組みを実装した(図2)。