岡山大大学院医歯薬学総合研究科の40歳代男性准教授が、論文を複数の学術誌に重複投稿したり、大学の許可を得ずに患者データを研究や論文に使ったりしていた問題で、同大学は20日、准教授を停職10日の懲戒処分、所属する研究室の責任者にあたる50歳代教授ら2人を訓告処分としたと発表した。 処分は19日付。 大学によると、問題とされたのは、准教授が2011年7月から12年10月までに学術誌に投稿した「肝細胞癌(がん)などに対する肝切除」に関する5論文。日本語を英語に書き換えたり、2本の論文の内容を組み合わせて1本の論文にしたりしてそれぞれ投稿し、3学術誌から計3本について重複投稿と指摘されていた。 3本のうち1本については、学術誌を発行する学会が論文の受け付けを取り消した。また、患者データを無断で使った論文について、准教授が投稿先に「大学の承認を得た」と虚偽説明していたことがわかっており、大学は「今後