2015年9月30日 自然科学研究機構 国立天文台 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 ロッキードマーチン太陽天体物理学研究所 [発表概要] 太陽の表面に暗い影のように現れる黒点は、地球を上回る大きさの強力な磁場のかたまりです。黒点はときに大規模な爆発現象(太陽フレア)を起こすことがあり、私たちの地球環境にも多大な影響を与えうる存在です。そのため、黒点磁場の解明は天文学における重要課題のひとつとされてきました。たとえば、黒点が形成・成長していくときの磁場のはたらきには多くの謎が残されています。また、黒点が作られる際には突発的な小規模爆発現象やジェット噴出が盛んに発生することがありますが、この仕組みもよく分かっていませんでした。 この謎に挑むため、国立天文台の鳥海 森(とりうみ しん)特任助教を中心とする国際研究チームは、日本の太陽観測衛星「ひので」とアメリカの太陽観測衛星「IR