第4章 ATコマンドの説明 4.1 ATコマンドの体系ATコマンドは、米国Hayes社が自社用モデムのために開発、使用した非同期端末用の自動発着信方式の一種であり、コマンドの大部分が”AT”で始まるところからこう呼ばれています。 本装置はこのATコマンドに準拠し、さらに拡張コマンドの一部や独自のコマンドをサポートしています。 ATコマンドは「コマンド」と「Sレジスタ」並びに「リザルトコード」から成り立っています。「コマンド」は、パソコンがターミナルアダプタに対し動作を指示する時に使用します。ターミナルアダプタからパソコンに対するコマンド実行結果の報告や着信の報告等を「リザルトコード」といいます。また、コマンドを実行する際には、「Sレジスタ」を参照する場合があります。「Sレジスタ」はATコマンドにより書換えができます。「Sレジスタ」の内容を指定することにより、発着信動作を詳細に規定することが