老舗和菓子店「虎屋」のホームページに掲載された文章に、称賛の声が相次いでいます。書いたのは虎屋17代の黒川光博社長。本社ビルの建て替えに伴い、本日7日いっぱいで赤坂本店の営業を一時休止することを知らせる内容ですが、ネット上では「商人の鑑(かがみ)」「顧客と丁寧に向き合わないと書けない文章」と話題になっています。 【写真】「行灯(あんどん)」をモチーフにした現在の本社ビル。ライトアップされた画像も 虎屋の創業は室町時代後期。京都で菓子屋として始まり、御所にも菓子を納めていました。明治維新後、東京に本拠を移し、小豆と砂糖、寒天でつくる羊羹(ようかん)の製造販売で有名になり、現在は首都圏や京都、大阪、福岡の百貨店などに80店舗を展開。パリにも出店しています。 黒川社長は東京都生まれ、学習院大法学部卒。銀行勤務を経て69年に虎屋に入社し、91年に17代に就任。全国和菓子協会の名誉会長も務めていま