1990年にハンフリー氏が提唱する「プロセス成熟度」に接し、さらに翌年に「CMM」が手に入ったことを機に、仕事の傍ら、それまでの私自身の経験と照らし合わせて「CMM」の研究に数年を費やしてきました。その結果、私自身がそれまで手に入れてきたことが、そして私自身のSEとしての仕事を楽しくやってこれた(拙著「SEの仕事を楽しくしよう」SRC刊、参考)背景にあったのが「CMM」そのものであったことに気付いたわけです。奢った言い方をすれば、私の中に「CMM」があったのです。だから成功し続けることができたし、周囲の人の半分の時間で終わることができたのです。もちろんバグはほんの僅かですので期間中にすべて解決します。家には早く帰ることができますので、家庭人としての努めも果せますし、「次の準備」にも取り掛かることもできました。 「CMM」のお陰で、私のポケットに入っていたものが、多くのソフトウェア開発の現場