ドローンの開発研究分野でスイスは最先端を行く。連邦工科大学のローザンヌ校とチューリヒ校をつなぐ区域には、過去数年の間に80社ものスタートアップ企業が設立され、関係者はシリコンバレーならぬ「ドローンバレー」と呼ぶ。この快進撃の要因は何か?そして空の混乱を避けるための対策とは? 「ロボット工学を生かして自分のアイディアを実現するには、欧州でスイスが最も適した場所だ」とプルツェミスラフ・コルナトフスキーさんは言う。 「この分野では我々が最先端だ。開発をここで進めるために米国からわざわざスイスの『ドローンバレー』に移転する企業があるほどだ」とマキシミリアン・ブースフェルドさんは言う。 コルナトフスキーさんとブースフェルドさんは二人ともスイスでスタートアップ企業を立ち上げた創立者だ。コルナトフスキーさんは小包を配達する保護ケージ付きのドローンを製造。また、社員45人のウィングトラ社を率いるブースフェ