不正アクセス、企業トラブルはもちろん、ストーカーや煽り運転など、現在の日本では誰もが「被害者」になるリスクがあります。身近に潜む犯罪から身を守るスキームを、警察OBの危機管理コンサルタントが伝授します。※本連載は『新装改訂版 警察は本当に「動いてくれない」のか』(幻冬舎MC)から一部を抜粋したものです。 「日本は治安がいい」という一般的なイメージは誤解 日本は治安が「悪い」国である――。こう言われたとしても、信じる人はほとんどいないでしょう。 「日本の犯罪件数は、平成14年をピークに減少傾向」などとメディアを通じて報道されていることもあって、「日本の治安は年々よくなっている」というイメージが一般に流布しています。しかし、本当にそうなのでしょうか。 「ほら、ギョウザを作っている会社の社長が銃で撃たれて死んだ事件があったじゃない。あれ、まだ犯人が捕まっていないんだよね。怖いよね。あんた、刑事だ