今回は、崩壊の危機に瀕している日本の皆保険制度について考察します。※本連載では、高齢者が貧困に陥るきっかけとなる無駄な医療を受けずに、人生をまっとうするために知っておくべきことについて、データを基に解説します。 どの医療機関にも自由にかかれると思っている日本人 ここまでも説明してきましたが、日本では「国民皆保険制度」が敷かれており、すべての国民が何らかの公的医療保険に加入し、お互いの医療費を支え合っています。だからこそ、誰もがどの医療機関にでもかかれるのは当然のことだと思われています。しかし、海外に目を向けると、必ずしもそうではありません。 アメリカの現状を説明しましょう。アメリカには国民皆保険制度がなく、主に3つの公的医療保険制度が存在していました。 1つ目は、65歳以上の高齢者や障害者などを対象にした「メディケア」。2つ目は、低所得者を対象にした「メディケイド」。そして3つ目が、低所得
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