ウナギ店で定食を頼むと酢みそのかかった白焼きがよく出る。かば焼きはもちろんうまいが、夏はこのさっぱりした一品もいい。この食べ方は本県独特で、ある名店の名物が宮崎市を中心に広まったそうだ。 うだるような暑さとなった昨日は、夏バテ防止にウナギを食べるのがいいとされる土用の丑(うし)の日だった。市内の店の前を通ると煙とともにおいしいにおいが流れてきて、多くのお客でにぎわっている様子だった。ちなみに土用の丑の日は8月2日にも巡ってくる。 ニホンウナギの稚魚、シラスウナギが今年は「豊漁」と聞く。2020年の漁期は国内採捕分で17・1トン。極度の不漁だった昨年の約4・6倍に急増し14年(17・4トン)以来の高水準という。うれしいニュースには違いないが、ただこれを豊漁と呼ぶにはためらいがある。 1960年ごろのピークには採捕量が年間250トン近くあった。それ以降急減。ここ10年ほどは5~20トンほどで変