元横綱・日馬富士の暴行問題に始まった日本相撲協会の騒動は、貴乃花親方と協会の対立に発展、いまだ収まる気配がありません。これはいわば「組織」の問題ですが、この組織をおカネの面から見ると、どんな姿が浮かび上がるでしょうか。 後輩力士への暴行により、引退に追い込まれた元横綱・日馬富士。本人が引退したにもかかわらず、現在は日本相撲協会と貴乃花親方との対立がクローズアップされ、一連の騒動が収まる気配はありません。これはいわば、組織内の権力者同士の対立ですが、日本相撲協会とはそもそもどのような組織なのでしょうか。今回は、組織としての収入と、個人としての給与という面から考えてみたいと思います。 総資産400億円超、盤石の財政 過去の決算資料などを見ると、「公益財団法人」である日本相撲協会は、非常に優良な「法人」です。2016年度の収入は約122億円(興行、国技館のレンタル、広告収入など)、最終的な利益は