覚せい剤取締法違反の罪に問われた20代女性被告に対し、京都府警の複数の男性警察官が立ち会って強制採尿していたことが4日、分かった。被告の弁護人は「人権侵害で違法」と主張している。 検察、弁護側双方によると、被告が5月に自宅で暴れるなどしたため、府警が保護。その後令状に基づき強制採尿し、覚せい剤の陽性反応が出た。 3日の京都地裁の公判で、立ち会った男性警察官2人は「顔を背けるなど十分に配慮した」などと証言。検察側は女性警察官1人の立ち会いがあり、刑事訴訟法には反しないとしている。 弁護側は、立ち会った男性警察官3人が押さえ付けて採尿した行為で、被告は「強姦にも匹敵する恐怖を味わった」と主張。陽性反応の鑑定書は違法な手続きによるもので、証拠として採用すべきではないとしている。