児童文学作家・翻訳家、石井桃子さんの没後初の回顧展が2月6日より、芦花公園駅南口の世田谷文学館(世田谷区南烏山1、TEL 03-5374-9111)で開催される。 石井さん(1907~2008)は戦前から英米児童文学や絵本の紹介や翻訳に携わり、戦後は「ノンちゃん雲に乗る」をはじめとする創作、「クマのプーさん」や「ピーターラビットのおはなし」の翻訳で知られる。自宅の一角を開放した「かつら文庫」は全国に文庫活動が広がるきっかけにもなり、その後は「東京子ども図書館」を設立するなど、児童文学の発展と子どもの読書活動推進に大きな功績を残した。 同展では、代表作をはじめ、翻訳用に使った原書、海外の編集者・原著者と交換した手紙、翻訳ノート、膨大なメモ、記録写真などの資料を通して、その生い立ちから晩年までを紹介する。期間中、朗読会、講演、「お話会」なども予定。 同館学芸員の大竹嘉彦さんは「石井先生は『中川