週刊文春の記事や単行本で名誉を傷付けられたとして、カジュアル衣料チェーンを展開する「ユニクロ」と親会社の「ファーストリテイリング」(本社・山口市)は3日、発行元の文芸春秋を相手取り、本の出版差し止めや計2億2千万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。 訴状によると、昨年5月6・13日合併号の週刊文春の記事と今年3月に出版された単行本「ユニクロ帝国の光と影」では、ユニクロについて「現役店長は月300時間以上働いていると証言する」「中国の生産工場では午前3時まで残業が続くこともあり、月給は残業代込みで2万円」など記述。ユニクロ側は長時間・低賃金労働について「ことごとく事実に反する」などと反論、「ブランドイメージを大きく毀損する」と主張している。 文芸春秋広報部のコメント 「綿密な取材によって書かれたものであり、内容には自信を持っている」