ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (55)

  • 米国は本当に民主主義国家と言えるか フロンティアスピリットが行き着いた先で起きたこと | JBpress (ジェイビープレス)

    この国では、ネオリベラリズム(新自由主義)による過度の自由放任が近年の経済混乱をつくり出した根的原因だと言われようと、規制を嫌う多くの経済人たちはケインズ主義的政策には否定的である。 先進国で最も高い銃犯罪件数を世界中から責めたてられても銃を手放す気はさらさらない。冷戦時代には、共産主義という思想、システムそのものを悪と見なし、恐怖の赤狩りを平然と成しうるほどの国だった事実もある。 こうした米国人の心の中には「他人から指図は受けない。自力で人生は切り開いていくものだ」という考えが少なからずある。敬虔なキリスト教徒も多いのだが、その宗教的扶助精神に克って、自立していこうとする彼らの根源は、この国の始まりの頃の必須アイテム「フロンティアスピリット」が埋め込まれたDNAにあると言っていいだろう。 17世紀になって、祖国での生活に様々な理由から別れを告げ、北アメリカ東海岸に大挙手ぶらで押し寄せた

    米国は本当に民主主義国家と言えるか フロンティアスピリットが行き着いた先で起きたこと | JBpress (ジェイビープレス)
  • レーガン神話が米国の保守主義をダメにした ならず者と化した共和党議員 JBpress(日本ビジネスプレス)

    先週末のこと。筆者はサラ・ペイリン氏の回顧録『Going Rogue(ならず者として生きる)』を苦労しながら読み進めているうちに、どうして米国の保守主義はこんな風になってしまったのか、という疑問にとらわれた。 このは何とも独りよがりで、軽々しく、国家主義的で、独自の思想というものが全く見当たらないのである。 なぜこの女性が米国右派の星になったのか。どうしてこれほどの人気を集め、2012年の大統領選挙で共和党候補に指名される最有力候補だとするブックメーカーまで登場することになったのだろうか。 そうこうするうちに、筆者ははたと気がついた。共和党の堕落は故ロナルド・レーガン元大統領とともに始まったのだ、と。 妙な話だと思われるかもしれない。何しろレーガン氏と言えば、大統領選挙で2度勝利を収めた保守派の英雄だ。しかし実を言うと、「レーガン主義」として今日知られる思想は、保守主義で最も重視される価

  • 経済力のバランス:東方シフトは本物か  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2010年2月27日号) 世界経済におけるアジアの重みは増しているものの、一般に考えられているほどの勢いで経済力がシフトしているわけではない。 世界経済の重心が東方に移っているという話は、今に始まったことではない。だが、今回の世界金融危機が、経済の覇権が米国および西欧諸国からアジアへとシフトする動きを大きく後押ししたとする声は多い。 アジアの新興国は先進国よりもずっと早く景気後退から脱した。アジアの銀行システムと債務動学も西側よりはるかに健全な状態にある。中国は2009年にドイツを抜いて世界最大の輸出国となった。ある指標で見れば、中国は今後10年以内に世界最大の経済大国になる見込みだ。だが現実問題として、経済力はどれほどアジアにシフトしたのだろうか? 銀行や企業にとって、アジアの重要性が増しているのは間違いなく、2009年の企業収益全体に占めるアジア地域の割合は過去最大

    takanorikido
    takanorikido 2010/03/02
    天然釣りタイトルw
  • タイガーよりも全米をがっかりさせた男 大統領になりかけた政治家が一気に転落 | JBpress (ジェイビープレス)

    おそらくエドワーズにとっては、軽い気持ちで始めた浮気だったのだろう。しかし、大統領予備選挙の運動中に耽溺した不倫には、取り返しのつかない結末が待っていた。 2010年1月、エドワーズのと側近が相次いで証言したことで、スキャンダルの詳細が次々に明らかになった。その証言は、彼の偽善をこれでもかというほど露呈するものであり、今後二度と公の職に就けないばかりか、この先ずっと人目をはばかって生きていかなければならないような状況に追い込んだ。 全米の耳目を釘づけにした大スキャンダルの詳細を紹介しよう。 きっかけは大統領予備選に向けたPRビデオ 2004年に民主党の副大統領候補だったエドワーズは、2006年に入ると間もなく大統領予備選挙の準備に入った。そしてその頃、不倫相手となるリエル・ハンター(45)とニューヨークのバーで出会う。 ハンターはその場で、映像を使った新しい宣伝方法をエドワーズに提案する

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  • 戦場で明らかになる「男女平等」の限界 | JBpress (ジェイビープレス)

    ある若い米軍女性兵士が、アフガニスタンへの赴任当日、基地に姿を現さなかった。軍隊で配属拒否は重い罪になる。翌日、彼女は軍警察によって逮捕された。 イラクやアフガニスタンへの赴任を苦に、逃亡したり自殺したりする兵士が増えている。しかし、この若い女性兵士のケースは特殊だった。 子供を抱きながら途方に暮れた女性兵士 アレクシス・ハッチンソン特殊技官(21)は、事件当初、生後11カ月の男の子を持つシングルマザー兵士だった。 彼女は2009年11月5日に、所属する部隊と一緒にアフガニスタンに発つことが決まっていた。10月中旬、ハッチンソンはカリフォルニア州に住む実母に子供を預け、出発の準備を始める。 しかしその1週間後、実母が根を上げ、やはり長期的に子供を預かることができないと連絡してくる。実母は、自分の母親と、障害を持つ娘の介護で、すでに手一杯の状況だったのだ。 ハッチンソンは上司に、赴任中に子供

    戦場で明らかになる「男女平等」の限界 | JBpress (ジェイビープレス)
    takanorikido
    takanorikido 2010/01/08
    関連して右記事をおすすめ。 http://d.hatena.ne.jp/shorebird/20091116
  • 調査捕鯨は即刻中止すべし 日本の評判を落とし、農林水産省と反捕鯨団体の懐を潤すだけ | JBpress (ジェイビープレス)

    捕鯨問題は、地球温暖化と同様、自然科学の研究成果が外交の基枠組みを描くという点で、共通の特徴を持っている。と同時に、現代の外交は激しい対立をはらんでいても洗練された交渉スタイルを確立させている。 この点で捕鯨問題は、時には感情的対立をむき出しにする場であるため異彩を放っている。私は、自然科学と外交交渉が互いにどう影響し合うのかを研究テーマとしており、捕鯨問題についてもIWC(国際捕鯨委員会)のオブザーバー資格を持つNGO(非政府組織)の一員として、会議をウオッチしてきている。 そこで見えてきたのは、日国内での議論は、農林水産省とその外郭団体である「日鯨類研究所(鯨研)」が提供する情報だけでなされている、と言ってよい事実である。 日は、1988年に商業捕鯨のモラトリアムに対する異議申し立て権を放棄したのを境に、調査捕鯨を開始した。調査捕鯨は、IWC条約第8条が加盟国の裁量で科学調査を

    調査捕鯨は即刻中止すべし 日本の評判を落とし、農林水産省と反捕鯨団体の懐を潤すだけ | JBpress (ジェイビープレス)
    takanorikido
    takanorikido 2009/12/24
    至近的な最適解に落ち込んじゃってるという認識だけはまともだが。
  • トルコとアルメニア、歴史的和解の衝撃 | JBpress (ジェイビープレス)

    グルジア紛争直後の2008年9月6日にワールドカップ予選試合の観戦を口実としたトルコのアブドゥラー・ギュル大統領のアルメニア訪問で始まった「サッカー外交」は、今年8月31日には6週間以内での合意を目指すことを打ち出した。 どうやら10月14日に今度はトルコで再び予定されているワールドカップ予選試合におけるアルメニアのセルジュ・サルグシャン大統領の観戦までに合意を目指しているようだ。このサッカー外交の結果は、予定通りなら来週にもその全容が明らかになる(現時点の報道では、国境を開くことと、歴史認識を巡る政府間委員会の設置が見込まれている)。 今回の動きが昨年のグルジア紛争後に急展開を見せているのは決して偶然ではない。コーカサス山脈を越えて再び橋頭堡を築いたロシアに対し、各国とも新たな対応を求められている。これまでロシアと距離を保ってきたアゼルバイジャンはロシアとの関係修復を模索し、アルメニアは

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  • 途上国と地球温暖化:発展には悪天候  JBpress(日本ビジネスプレス)

    4月下旬、バングラデシュ南西部に住む農民モスタファ・ロコヌザマンさんは、村の集会で熱弁を振るい、気候変動、異常な猛暑、雨不足が自分の野菜を駄目にしていると不満を述べた。 しかし、ロコヌザマンさんは事の重大さを半分も分かっていなかった。それから1カ月後、ロコヌザマンさんは自分の家と農場、そして、その集会が開かれた村さえも押し流した洪水で、胸まで水に浸かる羽目になったのである。 村の防波堤を破壊する高潮を引き起こした「サイクロン・アイラ」は、それ自体、気候変動が貧しい国でいかに壊滅的な被害をもたらすかを示す説得力のある一例だった。 西側諸国の大半の人は、貧困国が気候変動の一因になっていることは知っているが、今でもその規模を聞くと驚かされる。貧困国と中所得国は、既に世界全体の炭素排出量の半分余りを占めている(図1参照)。 国民1人当たりの排出量で見ると、ブラジルはドイツより多くの二酸化炭素

  • 体格で一目瞭然、米国社会に健康「格差」 | JBpress (ジェイビープレス)

    米国人の平均寿命が、過去最高の77.9歳となった。男性が75.3歳で、女性が80.4歳。この30年で、男女の平均寿命の差が8年から5年へと縮まった。 これまでなぜか低かった黒人男性の平均寿命が、初めて70歳の大台を超えた。平均寿命が伸びたのは、死因トップ15のうち、8つの要因による死亡者数が減ったのが理由だ。つまり、インフルエンザ/肺炎、殺人、事故、心臓疾患、脳梗塞、糖尿、高血圧、癌の死亡率が軒並み減少した。また、エイズの死亡率は過去10年で最大の減少率となっている。 しかし過去最高といっても、先進国の中では最低の水準だ。国連の統計によると、長寿世界一の国は変わらず日。米国は38位で、目の敵にしてきたキューバにさえ負けている。 1人当たりの健康管理費用が、世界で最も高くかかっているにもかかわらずだ。 オバマ大統領の医療保険改革の目玉である公的健康保険の導入を巡り、米国が騒然としている。今

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  • 国から逃げ出し始めた韓国人? 超格差社会の隣国は日本の未来か~書評 | JBpress (ジェイビープレス)

    まずは子供の受験。日でも年々受験戦争が激しくなっているが、お隣の韓国は想像を超える。昨年(2008年)、韓国の世帯支出で突出した伸びを示したのが教育費だった。 その額は40兆ウォン(約2兆8000億円)に上り、そのうち塾にかかった費用だけで19兆ウォン(約1兆3300億円)に達しているという。塾の費用は8年前の3倍にも達している。 子供たちは学校の自習室で午後10時頃まで自習した後、塾に向かい、午前1時頃に帰宅の途に就く。ソウルのある繁華街では、2次会を終えたサラリーマンたちが目を赤くして集団で帰り始める頃、目の血走った別の集団がぞろぞろとビルを出てくる。 塾を終えたばかりの中学生たちだ。受験戦争の過熱に、韓国政府は今年、夜10時以降の塾の営業を規制する法案まで考えたとこのは伝えている。 昨年来の不景気で就職難になったことも受験熱を煽っている。また、韓国経済も国際化が進み、別な受験戦争

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  • 弱者が見たアメリカの本当の歴史 書評~『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』 | JBpress (ジェイビープレス)

    アメリカ史を飾る偉人たちの名は、アメリカのみならず、日でもよく知られている。今も昔も、子供に人気の伝記シリーズには、ほぼ必ず彼らの名前が入っているほどだ。 しかし、そんな英雄たちの偉業に、別の角度から光を当て、疑問を突きつけたのが、書『学校では教えてくれない当のアメリカ歴史』だ。 書は、国際政治学者ハワード・ジンが1980年に出版した『民衆のアメリカ史』を、2006年のジョージ・ブッシュ政権の2期目まで「内容をアップデート」し、若い世代を含めた幅広い読者に読めるよう、編集し直したものである。 『民衆のアメリカ史』は、出版当初から注目を集め、教科書に代わるテキストとして使う高校や大学が続出した。100万部突破を記念した朗読会には、カート・ヴォネガットやアリス・ウォーカーをはじめとした多数の作家やダニー・グローバーなど俳優らが参加した。 書がこれほどまでに大きな反響を呼んだのは、著

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  • スパイにされたオーストラリア人の悲劇 中国系だから標的に? 「中国株式会社の研究」~その18 | JBpress (ジェイビープレス)

    ではあまり大きく報じられていないが、中国と豪州のマスコミでは大騒ぎになっているらしい。中国当局は「拘束には十分な証拠がある」と主張する。 しかし、オーストラリア側では、親中派といわれるラッド首相すら中国側の対応に「世界が注目している」と懸念を表明するなど、泥仕合の様相を呈しつつある。 内外メディアの多くは、中国・豪州外交関係、国際鉄鉱石市場を巡る暗闘、中国でのビジネスリスクなどに焦点を当てている。しかし、この事件は政経一体の「中国株式会社」、特に、その陰の部分が垣間見えるという意味でも実に興味深いものだ。 容疑者は天安門事件デモ参加者 まずは、現在までに報じられた事実関係をまとめてみよう。 (1)年(2009年)7月5日、中国国家安全部上海支局は、英豪系の資源最大手 Rio Tinto (リオ・ティント、以下リオ社)上海事務所の4人の社員を「スパイ」容疑と「国家機密」を「贈賄」により

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  • 不当に厳しい米国の性犯罪法  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2009年8月8日号) 性犯罪者に対して厳しさを増し続ける米国の対応は、益より害を多くもたらすものだが、世界中がこれに追随しようとしている。 この事件はしばしば話題にされるが、何度繰り返されても、そのおぞましさが減じることはない。15年前、米国ニュージャージー州のある小児性愛者が、子犬を見せてやると言って、当時7歳だったメーガン・カンカちゃんを自宅に誘い込んだ。メーガンちゃんはレイプされたうえ殺され、遺体は近所の公園に放置された。 この殺人者はメーガンちゃんの家の向かいに引っ越してきたばかりで、子供に対する性的暴行の前科が2度あった。しかし、メーガンちゃんの両親はこの事実を知らなかった。もし性犯罪者と分かっていたなら、この男に近づかないよう娘に言い聞かせていたはずだ。 メーガンちゃんの両親は悲嘆にくれる中、署名運動を開始した。性犯罪者が近所に引っ越してきたら、近

  • 欧州に広がる原発回帰の波 ロシアへの不信感が政策転換に拍車 JBpress(日本ビジネスプレス)

    チェルノブイリ原発事故から25年足らずで、欧州の原子力産業が目覚しい復活を遂げている。 エネルギー安全保障や気候変動を巡る懸念を背景に、一部の欧州諸国では過去2~3年間でエネルギー政策が大きく転換した。 欧州連合(EU)の多くの加盟国は、これらの問題を解決する方法として原子炉の建設に期待を寄せている。 フランスとフィンランドはかねて熱心な原子力推進派であり、新たな原発投資の波を牽引してきた。2012年にはフランスのフラマンヴィル3号機とフィンランドのオルキルオト3号機が発電を開始する予定だ。 英国、イタリア、スウェーデンなどが相次ぎ廃止方針を転換 これに対して原子力の復活が最も目覚しいのは、これまで原子力の段階的廃止を決定していたが、今では新たな原子炉に巨額の投資を計画している英国やスウェーデン、イタリアといった国々である。 フランスのニコラ・サルコジ大統領とイタリアのシルヴィ

  • 麻薬戦争を終わらせる方法  JBpress(日本ビジネスプレス)

    今からちょうど100年前、各国の外交官が中国の上海に集まり、麻薬取引の禁止を目指す初の国際的な取り組みを開始した。1909年2月26日、彼らは国際アヘン委員会の設置で合意した。 英国がアヘンを売る利権を巡って中国戦争をした、ほんの数十年後のことである。 国際アヘン委員会の発足以降、精神状態を変容させる薬物が数多く禁止された。1998年には国連総会の宣言により、加盟国が「麻薬のない世界」の実現と、2008年までにアヘン、コカインおよび大麻生産の「根絶、または大幅な削減」を目指すことを確認した。 これはまさに、政治家が好む種の約束事だ。というのも、こうした約束は1世紀に及ぶ麻薬の禁止政策に伴う道徳的な動揺を静めてくれる。目的は、10代の子供を持つ世界中の親を安心させることだ。 しかし、これは極めて無責任な約束だ。決して果たせない約束なのだから。 近く、各国の大臣がオーストリアのウィ