C言語はきわめて息の長いプログラミング言語です。1960年代終わりから1970年代初頭にかけて誕生し,以後現在に至るまでの30年以上,ずっと第一線で使われ続けてきました。そしてこれからも,C言語とその子供であるC++は現役の言語として使われ続けていくでしょう。なぜならC/C++は,今日のコンピュータ環境に欠くことのできない存在になっているからです。 図1を見るとわかるように,C/C++はOSからビジネス・ソフトまでありとあらゆるソフトウエアの開発に広く利用されています。その用途は汎用コンピュータ向けプログラムの開発にとどまりません。組み込み機器からスーパー・コンピュータに至る特殊用途のプログラミングまでコンピュータがかかわるあらゆる分野でC/C++が活躍しています。メモリー容量などに大きな制約がある組み込み機器のプログラミングなどは,コンパクトなコードを出力できるC言語はうってつけですし,