まず前提として、 手術を受けるかどうかを最終的に決めるのは患者さんである。 医者は、手術のメリットやデメリットについて適切な説明を心がけるのみである。ただし、圧倒的にメリットが大きい場合には積極的に勧めることはあるし、余りにもリスクが高い場合には勧めないこともある。 今回紹介するのは、レビー小体型認知症に特発性正常圧水頭症を合併していた方である。 74歳女性 レビー小体型認知症+特発性正常圧水頭症 初診時 (記録より引用開始) (既往歴) 糖尿病と高血圧症などで内服治療中 (現病歴) HDSR17/30で認知症が疑われ、かかりつけから紹介。 笑顔はみえ視線も合うが、レビー感あり。 (診察所見) HDS-R:14 遅延再生:3 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:12 保続:なし 取り繕い:なし 病識:あり 迷子:なし レビースコア:8.5 rigid:あり 右 幻視:あり ピ