円高や中国、韓国などアジア勢の台頭で正念場を迎えたニッポンのものづくり。日本にあって新興国のライバルにはないもの。それは、長い歴史のなかで営々と積み重ねてきた有形無形の技術資産だ。時代の荒波を乗り越えてきた老舗工場は、産業遺産級の古い設備や技術が現役で活躍している。現代のものづくりに生かす知恵と工夫の現場を訪ねた。■鋼板に日本刀の知恵北海道室蘭市にある「瑞泉鍛刀所」。小さな木造小屋の中で、刀匠
旧日本住宅公団が建設し、昭和32年に入居が始まった千里山団地(大阪府吹田市)の建設から入居までを記録した映像が、都市再生機構西日本支社(大阪市)の倉庫から見つかった。手作業で懸命に働く職人たちや、入居する家族の喜びにあふれた表情が記録されており、人々が希望に燃えた高度成長期のエネルギーを伝えている。当時全国各地で同様の巨大団地が完成したが、建設風景を記録した映像は珍しいという。 千里山団地は昭和31年1月着工。昭和30年設立の住宅公団が手がけた初期の団地で、9・6ヘクタールの敷地に49棟1061戸が建設された。丘を造成した地形を活用し、かまぼこ板型が基本の住棟の配置が単調にならないよう星形の「スターハウス」と呼ばれる建物を中心に取り入れるなど、当時の技術者たちの斬新なアイデアが盛り込まれている。
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