これまで鹿児島経済を牽引してきた岩崎グループだが、最近の業績は芳しくない。2002年に社長となった岩崎芳太郎氏は、04年に900億円あったと言われる有利子負債圧縮のため、積極的なリストラ策(従業員削減、ホテル売却による観光事業からの撤退など)を打ち出した。 しかし一方で、事業拡大(奄美での木材チップ工場新設やサトウキビ栽培など)を推進するなど、あわただしい経営戦略をとっている。また、競合するライバル企業に対しては訴訟を起こすなど、何かと話題になるグループである。本稿では成り立ちと業績、そして現在の動向から、同グループの役目について考えてみたい。 【岩崎産業(株)】 所在地:鹿児島市山下町9-5岩崎ビル 設 立:1928年4月 資本金:2億3,644万円 年 商:(07/3単体)204億4,837万円 【いわさきコーポレーション(株)】 所在地:鹿児島市鴨池新町12-12 南海郵船ビル 設