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2013年11月2日のブックマーク (3件)

  • スタンフォードで痛感、教員はラクじゃない

    まるで小説を書くように授業を組み立てる 授業準備は、特に初めての授業を教えるときは大変だ。たとえば僕の専門であるMarket Designの授業の場合、この分野の唯一のテキストがもう20年以上も前のなので(誰か新しいを書いてくれないかな)、教材を一から作っていかなければならない。 いや、一からというのはちょっと大げさで、実際には昔教えたことのある人からもらった教材を参考にしたりはするのだけど。 そして、テキストにプラスして研究論文のうちで授業に取り上げるものを選んだりもする。 授業で取り上げる論文を選ぶなんて簡単な作業に聞こえるかもしれないが、これが結構、大変だ。 というのは、研究論文は涙がでるほど感動的なものから、言っては悪いけれど「この人なんでこんなつまんないことわざわざ書いたの?」と思うようなもの(僕も書いたことたくさんあります……)まであるので、学生に教える価値のあるものを自分

    スタンフォードで痛感、教員はラクじゃない
  • 若者を集めたくば「中二の心」をとらえよ!

    どうでもいい話だと思われるかもしれないが、ガロワやフェルマーのようなお話って、若者に「夢」を与えるうえで、実は結構大事なのではないだろうか。経済学にもそんな話があればいいのになぁ、なんて思っている。 たとえば僕は10代のときには経済学者になろうなんて夢にも思わなかったし、周りにもそんな友達は全然いなかった。それは多分に、カッコいい「経済学者のロールモデル」や、「なんだかよくわからないけど、経済学ってスゴいらしいぜ」というイメージが、あまりなかったからではないか 。 経済学はどうすれば「中二病」の心を動かせるのか? 多感な時期は特に「カッコよさ」が重要なのではないかと思う。ガロワみたいな「中二病」全開なエピソードでもいいし、フェルマーの大定理のような何百年も解けなかった大問題が解けた、といかにもすごそうな話もいい。とにかく、チャラくても、イタくても、興味を持てる入り口は、たくさんあるほどいい

    若者を集めたくば「中二の心」をとらえよ!
  • 世界中の「ガリ勉」たちが集結した結果

    さて、前回(「求む、ガリ勉!」アメリカの大学のやり方―トップスクールが実践する極めて合理的な選抜の方法〈前編〉)は、アメリカ経済学部大学院入試において、意外なくらい筆記試験が重視されていないということ、一方で彼らがいわゆる「ガリ勉」学生を採りたがっているということをお伝えした。 選考に必要な書類は下記のとおりだ。 1:大学の成績表 2:GREという全国共通試験の結果 3:英語試験TOEFLのスコア(外国人の場合) 4:推薦状 5:志望理由を述べたエッセイ(多くの大学で) 後編では、この大学院入試で行われているのがいったいどういうことなのか、お話ししていきたいと思う。まずは、「ガリ勉」について、もう少し補足しよう。 まず、現代の経済学を研究するにあたっては、何をおいても一定の数学力がなくては話にならない。そこでポリシーとなるのが以下の3点だ。 ①最初にGREの数学の点を見て、(ほぼ)満点で

    世界中の「ガリ勉」たちが集結した結果