18日の朝日新聞に掲載された日曜掲載の書評のコミックガイドで 大場つぐみ/小畑健の『バクマン。』が紹介されていました。 :W400 (略) ここに描かれている『ジャンプ』は、あくまで架空の雑誌だが、情報のリアリティーと濃さ、店舗の速い展開には、ぐいぐい引き込まれる。 努力するものの眼前に、まっすぐな階段が伸びている──本作は、そんな時代の成功物語ではない。進む先々に新しい情報が噴出し、選択のバリエーションが増えるなか、手探りで壁を登るボルダリングのような成功物語だ。それでも2人は進んでいく。漫画を、何物にも変えがたい自分たちの宝にするために。 私は、この『バクマン。』という作品を、何となく 数多くいる漫画家志望の人たちに引導を渡そうとしているように思えて、 読むたびに他の作品には無い不思議な感覚を覚えるんですよね。 そんな漫画界の異端な作品です。