夢の糖トレハロースの存在が初めて学術的に明らかになったのは1832年のこと。ウィガーズが麦角中に発見したのです。そして1859年には、バーサローによって、トレハラマンナ(ペルシャ地方に生息する象鼻虫が作るもの)から分離されトレハロースと名付けられました。 以来、トレハロースが持つ不思議な力が様々な分野に応用できるのではと期待され、研究が盛んに行われました。しかし、トレハロースを抽出するのは難しく、抽出できても価格が1kgあたり3〜5万円もする高級品。トレハロースを大量生産する方法が見つからないかぎり実用化は不可能とされていました。 1994年、林原は世界で初めて微生物・酵素技術を使った「でんぷんからの量産」に成功。1kgあたり300円レベルにまで価格がダウンしたことにより、今急速にその利用が広まっているのです。 また最近では、トレハロースが健康にも関係があるという実験報告もあり、医療