トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 東京エンタメ堂書店 > 記事一覧 > 記事 【東京エンタメ堂書店】 谷野デスク 今年のイチ押し 「この世界の片隅に」 Tweet 2016年12月27日 「君の名は。」や「真田丸」など、映画やドラマの当たり年だった2016年。漫画でもこの2カ月間で40万部を記録するヒット作が出ているのをご存じでしょうか。『この世界の片隅に』。映画化で再評価された名作を今年の締めくくりにお届けします。 (運動部総括デスク・谷野哲郎) ◆戦時下で続ける日常 広島、呉が舞台 ああ、こんな作品があったんだ。誰かに教えてあげたい。読了後、そんな気持ちになれる本です。こうの史代(ふみよ)さんの『この世界の片隅に』(双葉社、(上)(中)(下)各七〇〇円)は、戦時中の広島と呉を舞台に、大切なものを失いながら、懸命に生きていく主人公・すずを描いた物語です。 こ