教育産業に変革の波を起こしているムーク(MOOC:大規模オンライン公開講座)は、ビジネススクールにどんな影響を及ぼすのだろうか。ペンシルバニア大学ウォートン・スクールの調査によれば、既存のプログラムから受講生を奪うよりも、むしろビジネス教育の裾野を広げることでチャンスをもたらしているという。 ここ数年、ビジネススクールの運営者たちは大学の職員と同様に、ムーク(MOOC:Massive Open Online Courses)をめぐる心配を抱えている。低価格で受講できる大規模公開オンライン講座という新たな選択肢が、従来の自分たちのビジネスモデルを脅かすのではないかと懸念しているのだ。 名門ビジネススクールが、コーセラ(Coursera)などのプラットフォームを通じて自分たちの講座を公開し始めた。複数の講座を学ぶことで、いまや名門校のMBAと同等の教育が無料で受けられる、と評論家らは指摘する。