はじめに 「相関係数と偏回帰係数って何がどう違うの?」というかつて抱いてた疑問に対する答えを書き留めます。 なお、回帰分析について何となく理解していることを前提に書いています。 回帰係数のおさらい 偏回帰係数 ある説明変数について、それ以外の説明変数を変化させない場合に、その説明変数が1変化したときに被説明変数がどれだけ変化するかを示す値1のことです。 標準偏回帰係数 すべての変数について、平均0・分散1になるよう標準化した場合に導き出される偏回帰係数のこと2のことです。 仮に、説明変数に年齢と年収が含まれていたとしましょう。当然ながら値の取りうる範囲が違います。 つまり、偏回帰係数の値は説明変数が元々取りうる値に依存するため、偏回帰係数間の比較ができません(=どちらの説明変数が被説明変数に対してより影響を及ぼすか)。 説明変数の大きさを一定のスケールに変換することで、偏回帰係数間の比較を