「北」の水も、うまいぞ――。「南アルプスの天然水」を展開するサントリー食品インターナショナルが7日、北アルプスを望む長野県大町市に「四つ目の生産拠点をつくる」と発表した。2020年末に生産を始め、東日本で販売する。 大町市は3千メートル級の山々が連なる北アルプスのふもとで、市内の上水道をわき水でまかなっている。ミネラル分を適度に含んでおり、小郷三朗社長は「水源によって味が違い、北アルプスは非常にやわらかな味わいになりそう」と期待する。 山梨県北杜市で生産される「南アルプスの天然水」は1991年の発売。その後、03年に「阿蘇の天然水」(熊本県)、08年に「奥大山の天然水」(鳥取県)が加わり、16~17年はシリーズ計で年1億ケース超を売り上げた。 ミネラルウォーターは市場全体も好調が続いており、サントリーは5年ほど前から新たな水源地を探していた。(岡林佐和)