今年90歳・大村崑「人生で今、一番体調がいい」秘訣は筋トレ…小3難聴、19歳結核、58歳大腸がん乗り越え 今年、90歳になる俳優の大村崑は近年、筋トレに打ち込み「人生で今、一番体調がいい」と力を込める。戦後、テレビ創成期から喜劇役者の“こんちゃん”として親しまれ、全国区の人気を誇った。しかし、19歳の時、結核と闘い「40歳で死ぬ」と医師に告げられ、58歳には大腸がんの手術も経験している。生涯、“元気ハツラツ”の請負人であり続けるため、「命ある喜び」をかみ締めながら「102歳まで生きたい」と語る。(内野 小百美) 終戦時14歳。幼い時から、真っすぐな性格で納得できないことは拒む子だった。「死」に初めて直面したのは9歳の時。実父が腸チフス(注)で逝った。芸事の楽しさを教えてくれた人で、父の影響がなければ芸能界に進むことはなかった。 「クリスマスに車で運ばれる時、まだ少し元気だったのに元日に死ん